横浜市立大学データサイエンス学部「データサイエンスセミナー」で弊社社員が講演

EVENT REPORT

2024年11月19日(火)に、横浜市立大学データサイエンス学部「データサイエンスセミナー」で弊社社員4名が講演しました。

参照:
横浜市立大学データサイエンス学部

データサイエンスが社会において果たす役割を学ぶセミナー

2018年4月に新設された横浜市立大学データサイエンス学部は、「現場重視」を特色の一つに掲げ、企業や横浜市と連携して実践的な学びを提供するPBL(Project-Based Learning、課題解決型学修)を実施しています。1年後期に受講する「PBL入門」では、様々な企業からゲスト講師を招き、実社会でのデータ活用事例を紹介する寄付講座「データサイエンスセミナー」を開催しています。シミックは2018年より毎年社員をゲスト講師として派遣し、医薬品開発におけるデータ活用事例を紹介していますが、今回は本学部第1期生である社員2名も先輩社員と共にゲスト講師として参加し、母校で講演させていただきました。

本学部第1期生である社員もゲスト講師として講演

医薬品開発におけるデータサイエンスの役割と重要性について紹介

講演では、まず初めに、シミックが医薬品開発を支援する事業を行っていることを紹介し、医薬品開発のプロセスについて解説しました。
新薬の開発成功率は非常に低く、長い期間と多額の費用がかかる難しい事業であるものの、治療の選択肢を増やし、患者さんにより効果的な治療が提供できること、また、まだ有効な治療法が存在しない多くの疾患があることや、未解決の医療ニーズに応えるためにも新薬開発は社会にとって不可欠で極めて重要であることをお伝えしました。そして、シミックが日本の新薬の約80%の開発に関わっていることも紹介しました。
医薬品開発におけるデータサイエンスの役割と重要性については、SASを使用した臨床試験の解析事例を用いながら解説しました。また、医療系リアルワールドデータを用いた研究や活用により、医薬品開発の効率化と質の向上に大きく貢献していることも紹介しました。

学生の皆さんからは「新しい統計手法が次々に開発される中で、クライアントの要望に対してどのように最適な手法を選択するのか?」「利益と社会貢献のバランスにおいて、どちらを優先しているのか?」などの鋭い質問もいただきました。

ゲスト講師として参加した卒業生2名のコメント
「医薬品開発におけるデータサイエンスが新薬の早期承認にどれほど重要か、その意義を伝えたかったです。この仕事で社会貢献ができるし、社会にインパクトを与えることもできるというイメージを持ってもらいたいと思いました。そして、シミックが日本の新薬の約80%の開発に関わっていることを紹介させていただきました。就職先を検討する際にシミックを思い出してもらえたら嬉しいです。」

「1年生の皆さんに、キャリア選択の視野を広げる機会を提供することを心掛けました。データサイエンスを学ぶことで、金融、マーケティング、医療など多様な分野にアプローチできることを伝えたかったです。特に、統計の知識が実際の業務でどのように役立つかを具体的に示すことで、学生たちが自分のキャリアをより明確にイメージできるよう努めました。このセミナーが将来のビジョンを描く際の一助になれば幸いです。」

大活躍中の若手の先輩や、RWDの専門家である大先輩にサポートしてもらい無事に講演を終えました

医薬品開発の未来を切り拓く シミックのデータサイエンス

シミックのデータサイエンス部門では、医薬品開発におけるデータサイエンス分野でリーダーシップを発揮する次世代の人材育成に力を入れています。若手社員には、外部での発表経験を積むことを推奨し、実践的なスキルを磨く機会も提供しています。これにより、社員は理論だけでなく、実際の業務においても即戦力となる能力を身につけることができます。
また、データサイエンスの活用により、医薬品開発の効率化と新薬の早期承認を推進し、患者さんにより早く効果的な治療を届けることに貢献してまいります。さらに、未解決の医療ニーズに応えるための新たなソリューションを提供することを目指します。

参照:
シミックの統計解析の強み
参照:
データベース調査・研究