「日本臨床試験学会第16回学術集会総会」ランチョンセミナー開催

EVENT REPORT

シミックは、2025年2月28日(金)、パシフィコ横浜 会議センターにて開催された「日本臨床試験学会第16回学術集会総会」にてシミックヘルスケア・インスティテュートと共にランチョンセミナーを開催いたしました。その一部をご紹介します。

参照:
日本臨床試験学会第16回学術集会総会

臨床試験・臨床研究の質の向上と発展を目指して

日本臨床試験学会は、臨床試験・臨床研究に携わる全ての専門職の知識と技術の向上をはかり、職種を超えた情報交換と研究活動を推進することで、日本における臨床試験・臨床研究の発展と質の向上を目的として、2009年に設立された学会です。
「日本臨床試験学会第16回学術集会」は「未来の医療と社会への貢献を考える -ボーダレス! 臨床試験の可能性を信じて-」をテーマとして開催されました。

患者さん自ら参加できる「ボーダレスな治験」へと進化

近年、ドラッグラグ・ロス問題とともに、日本企業による創薬力の低下も叫ばれています。治験は新薬開発の要であり、患者さんが治療の選択肢を拡げるための重要な手段です。しかし、今の日本は、患者さんの治験情報へのアクセスの難しさや治験に対する認識不足といった課題が存在します。本セミナーでは、医療現場での実態を踏まえ、臨床試験を支援するCRO/SMOの立場からそれらの課題に対する具体的な取り組みを紹介し、医療機関の枠を超えて患者さん自らが治験に参加できるようなボーダレスな治験、あるべき未来/目指す姿について議論しました。
セミナーは満席となり、盛況のうちに終了しました。参加者へのアンケートでは、96%の方が『満足・やや満足』とご回答をいただき、『日本の治験の可能性を感じ、挑戦したいと考えた。』『治験アンバサダーに関する情報の重要性を感じた。』等の具体的なコメントもいただきました。改めてご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。

座長:近藤 良仁(シミックホールディングス株式会社 Consulting and Navigation Unit)

演者1: 長嶋 浩貴 先生(東京センタークリニック 院長)
演題名: Overcoming cultural differences to shape the future of clinical trials in Japan -文化の違いを乗り越え日本の治験の未来を創造する-
日本の治験は迅速性とコストで他国に劣り、グローバル試験国に選ばれにくいため、ドラッグラグの危険性があることを提言しました。日本は高いポテンシャルがあるものの、リスクを避ける文化が治験参加を促進できていない可能性があり、改善策として患者参画の促進や症例集積性の向上、AIなどのDXの推進を進めることで、患者中心から患者参画型の臨床試験に移行し、日本の治験の国際競争力向上が期待されると提唱しました。

演者2: 大桃 慶子氏(一般社団法人 YORIAI Lab 理事)
演題名: 患者中心のアプローチで実現する、治験アンバサダープロジェクトの取り組み
治験啓発活動等プロジェクトの活動を通じて、患者を中心とした価値ある治療のあり方を提言しました。

演者3: 山田 大介 (シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社 事業企画本部 BD部)
演題名: AI とコミュニティが拓く治験参画への新しいペイシェントエンゲージメント
患者の潜在的なニーズを発見し、適した治験へ導くツールや仕組みを通して、より多くの患者さんに治験の機会を提供し、医療の未来に貢献する自社の取り組みを紹介しました。

医療機関やSMOと連携し、治験参加者の利便性を向上させるための取り組みを推進

従来の治験は地理的や治験情報へのアクセス等、様々な制約により参加の機会が制限されることがありましたが、それらを取り除くことで治験プロセスをボーダレスなものへと進化させることができます。
シミックは、医療機関やSMOと連携し、患者さんが自ら治験情報を見つけて参加できる環境を整備するとともに、治験参加者の利便性を向上させるための取り組みを推進しています。これにより、治験をボーダレスに進化させ、臨床研究のスピードを飛躍的に向上させることを目指します。医薬品開発プロセスを革新することで、グローバルな視点で臨床研究を加速させ、患者さんにより良い治療をより早く届けることに貢献してまいります。

参照:
シミックグループのCROの強み