2025.06.19
「米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology:ASCO)年次総会」に出展しました
EVENT REPORTシミックは、2025年5月30から6月3日までの5日間、米国イリノイ州シカゴおよびオンライン形式で開催される「米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology:ASCO)年次総会」に出展いたしました。
世界最大のがん学会で、日本市場の魅力を発信
ASCOは、がん領域における世界最大規模の国際学会であり、年次総会には毎年4万人以上の研究者・医療関係者が参加しています。2025年の年次総会では、「Be at the Forefront of Change(変革の最前線に立て)」をテーマに、4万4千人を超える参加者が集まり、革新的な研究成果や治療法が数多く発表されました。
本会は、がん医療の最新動向を把握するだけでなくグローバルなネットワークを構築し、日本と世界の医療をつなぐ重要な場でもあります。シミックにとっても、国際的な存在感を高め、未来の医薬品開発に貢献する貴重な機会となりました。今回で9回目の参加となり、がん領域における専門性と国際的なプレゼンスを改めて発信する場となりました。

ドラッグ・ラグ/ドラッグ・ロス解消に向けたシミックの挑戦
革新的な治療法が世界で承認されても、日本では導入が遅れる、あるいは導入されないケースがあり、これが「ドラッグ・ラグ」や「ドラッグ・ロス」と呼ばれる課題です。シミックはCROとしてこの課題に早期から着目し、解決に向けた取り組みを継続しています。
近年では、Emerging Biopharma(EBP)と呼ばれる新興バイオ医薬品企業が革新的な新薬開発を牽引しており、彼らが主導する国際共同治験に日本が積極的に関与することが、課題解消への近道と考えています。
ASCOには、日本に開発拠点を持たない海外企業やEBPが多数参加しており、日本市場への関心は高いものの、制度や文化の違いから参入に不安を抱える企業も少なくありません。
今回の出展では、そうした企業との対話を通じて、日本の治験環境やシミックの支援体制について理解を深めていただく機会となりました。

オンコロジー領域で世界と日本をつなぐ、シミックの国際展開
シミックには、オンコロジー領域で20年以上の経験を持つトップマネジメントをはじめ、専門性の高いエキスパートが多数在籍しています。日本およびアジアのKOL(Key Opinion Leader)との強固な信頼関係を築き、研究グループとの連携を通じて得られる知見を活かし、数多くのプロジェクトをリードしています。
また、オンコロジー領域に特化した約400名のCRAが各プロジェクトを円滑に進行させ、多くの成功事例を生み出してきました。日本に拠点を持たない製薬企業やEBPに対しては、薬事コンサルテーション、PMDA相談、国内治験管理人(ICCC)としての臨床試験実施まで、臨床開発をフルサポートできる体制を整えています。
さらに、アジア・パシフィック地域13か国において4,000以上の医療機関と連携し、迅速かつ効率的な症例組入れを実現。国際共同治験の円滑な運営と効率化を推進しています。
シミックは、世界の革新を日本の患者へ届ける「架け橋」となることを目指しています。オンコロジー領域における豊富な経験と専門性を活かし、グローバルな医薬品開発を支援することで、より良い治療をより早く届けられるよう尽力してまいります。
