2025.12.19
「第46回日本臨床薬理学会学術総会」でポスター発表を行いました
EVENT REPORTシミックは、2025年12月5日(金)~6日(土)、ステーションコンファレンス東京 で開催された「第46回日本臨床薬理学会学術総会」において、薬物動態・薬力学/TDMのセッションにてポスター発表を行いました。
- 参照:
- 第46回日本臨床薬理学会学術総会
臨床薬理学の発展に貢献するシミックの取り組み
日本臨床薬理学会は、「人々がより有効で安全な薬物治療の恩恵を受けられるよう貢献し、併せて臨床薬理学の普及・向上を図ること」を理念とする学会で、薬物動態、薬力学、TDM(Therapeutic Drug Monitoring)など、臨床試験や薬物治療の最適化に関する研究が幅広く行われています。近年は、個別化医療やデータサイエンスの進展に伴い、その重要性はますます高まっています。
今回、シミックは以下のテーマでポスター発表を行いました。
「母集団薬物動態解析における二値データの共変量の検出力に関する検討」
ポスター発表者:
鈴木 大輔(シミック株式会社 データサイエンス事業本部 本部統括室 DS Consultingグループ 生物統計・PKチーム)
共著者:
馬場 情平、木下 和樹(シミック株式会社 データサイエンス事業本部 統計解析第1部)、
中西 豊支(シミック株式会社 データサイエンス事業本部 本部統括室 DS Consultingグループ 生物統計・PKチーム)
母集団薬物動態解析を通じた医薬品開発への貢献
近年、医薬品開発では母集団薬物動態解析(PPK解析)をはじめとしたファーマコメトリクス解析が広く活用されています。PPK解析は、慣習的な手順で実施されることも多い一方で、適切な解析の実施および結果の解釈には薬物動態学と数理統計学の高い専門知識が求められます。
本研究では、PPK解析において性別や人種といった要因が薬物動態に影響を与える因子として統計学的に検出される確率(検出力)と、その検出力に影響を与える要因をシミュレーションにより定量的に評価しました。
本研究は、医薬品開発においてPPK解析の結果をより適切に評価するための情報として、学会参加者からも高い関心をお寄せいただきました。
シミックの統計・薬物動態解析
シミックの統計解析部門では、統計・薬物動態解析の計画立案からデータ解析、解析報告書の作成に至るまで包括的なサービスを提供しています。また、高度な専門性と豊富な経験を持つ社員が多く在籍し、症例数設計、プロトコールの統計パート作成、母集団薬物動態解析、PMDA相談対応など様々な統計・薬物動態に関するコンサルティングのサービスも提供いたします。
- 参照:
- シミックの統計解析の強み
- 参照:
- 臨床薬理試験 支援サービス