幼いころから、看護師や医師など医療分野の仕事に興味がありました。大学に進学する時は、医療の勉強をしたいという気持ちもありましたが、同時に他の分野について学びたいという気持ちもあり、医療以外の研究もしている生体工学分野に進学したんです。大学院ではがん細胞や血液細胞、ファイトケミカルを使った研究などを経験しました。

就職活動中は「人の健康に関わる仕事」をしたいと考えて、製薬業界や食品業界を中心に、研究から営業までさまざまな職種を検討していました。そんな中、シミックの会社説明会やイベントに参加する機会があったんです。多様なメーカーの臨床開発に幅広く携われることにくわえ、取り組んでいる事業内容も面白そうだと感じました。昔から、一つのことにずっと取り組むというよりも「いろんなことをしてみたい」という志向性があるんですよね。接する社員の方が良い方ばかりだったことも入社の決め手でした。

入社前は臨床開発モニター　CRA に興味がありましたが、人事の方から勧められたのがデータマネジメントでした。最初は仕事内容も分からなかったのですが、業務範囲が幅広いことや、複数のプロジェクトを同時に担当できることを知り、短い期間でたくさんの経験が積めて「面白そう」と考えました。

入社後はPMSのデータマネジメントを行い、入社3年目からはプロジェクトの責任者であるリードデータマネージャーに。3～4つのプロジェクトを並行して担当し、クライアントへのEDC（電子データキャプチャーシステム）の提案、プロジェクトの進捗報告、イレギュラー時の相談対応などを行っています。チームリーダーになってからはその他にも、社内メンバー10名の目標設定・労務管理・業務の進捗管理なども担当しています。

PMSは、世の中に出た医薬品が問題なく安全に使われていることを確認する業務なので、多くの患者様に貢献できる意義深い仕事だと感じています。特にやりがいを感じる瞬間は、クライアントから信頼を頂けた時。データマネージャーとしてクライアントとコミュニケーションを取る機会が非常に多いのですが、問い合わせに対する回答だけではなく、必要になりそうな情報もあわせてお伝えするようにしています。そのような仕事の進め方をしていると「求めている内容を全部返してくれるよね」と感謝されることも。個別で相談を頂くなど、良い関係を築けると仕事もスムーズにできるようになります。

今後のキャリアについては、選択肢が多いので悩んでいるのが正直なところです。データマネジメント部門で専門的に経験を積んでいく道も考えているのですが、一方で幅広くヘルスケア分野全体に取り組むことにも興味を持っています。

実は上司の勧めで、シミック創業者が主催する幹部養成塾「中村塾」のメンバーとして、新規事業の企画もしているんです。そのことがきっかけで、何か新しいことに挑戦してみたいと考えるようになりました。データマネジメント部門で取り組んできたノウハウや、蓄積してきたデータを活かして何か新しいことができるのではないかという想いもありますし、臨床開発以外の分野、例えば介護とか動物病院など…さまざまなヘルスケアの分野でも事業展開ができるかもしれないと考えていて…幅広く検討している段階です。

本当に数多くの選択肢がある環境なので、入社当時の「いろんなことをしてみたい」という想いを叶えることができていると感じています。これからもシミックで新しいことへの挑戦を続けていきたいですね。

※記事の内容は、インタビュー当時のものです。